医師が話す整形外科の病気

 
 
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  医師 山内四朗
 

応急処置について

 怪我をした時の応急処置はRICE(ライス)と呼ばれる方法で行います。
捻挫、打撲、肉ばなれなどと思われる、比較的軽い怪我に行うものです。
正しく確実に行うと、痛みと腫れを抑えることができます。

RICEとは・・・四つの英語の頭文字をとったものです。

①R(Rest、安静)
 怪我をしたところをそうっとしておくこと。
無理に動かすと怪我がひどくなり、なかで出血がひどくなることがあります。
副木、弾力包帯、三角巾、手拭い、タオルなどで固定して下さい。

②I(Ice、アイス、冷却)
 冷やすと痛みが軽くなり、内出血を防止し、炎症を抑える効果が
あります。
用いるもの としては コールドスプレー 、水道水 などですが 、
これらは一時的にはよいのですが、長時間冷却する場合には
氷が最適
です。
湿布剤は適さない場合もあります
直に氷をあてると、冷えすぎて凍傷を生じることがありますので、
ビニールなどの袋に氷を入れ、タオルでくるんで患部に当てます。

最低一日は冷やすとよいでしょう。

③C(Compression、圧拍)
 圧拍を行うと、出血と腫れを防ぐことができます。
弾力包帯、テーピングなどで患部を圧拍固定します。
強い圧拍が必要なので、患部の血流が悪くなったり、神経が圧拍されるために、
手足・指が痺れることがあります。
そのような場合には一旦、圧拍をゆるめ、五分位して元に戻ったら再び、圧拍します。

④E(Elevation、挙上)
 患部を心臓より高くすると内出血が防止でき、腫れ、痛みが軽快します。



RICEを行う以前に緊急を要する怪我があります。
それぞれの場合については、『緊急を要する怪我について』をご覧下さい。


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