椎間板が後方へ突出し、神経や脊髄を圧迫します。
外傷や変性によって誘発されますが、原因のはっきりしない場合もあります。
三十歳代後半から発症することが多いのですが、若年者や高齢者にも
見られます。
安静を保つことで症状は軽快しますが、ヘルニアの突出が大きいと症状が
残ることがあります。
症状は部位、レベル、大きさによって異なり、首、肩から上肢にかけての
痛みのあることが多く、症状が進むと下肢にも脱力、シビレなどの脊髄症状が
出現します。
ヘルニアの診断は神経症状を観察すること、そして画像診断、特にMRIで、
部位、大きさがはっきりと診断できます。
(図10)では第3頚椎と第4頚椎の間で、椎間板が後方へ突出し、
脊髄を圧迫しているのが判ります。
治療法は先ず保存的に投薬、安静、リハビリなどを行いますが、
効果の見られないときには突出しているヘルニアを摘出します。
