知ってて得するお勉強タイム

 

 
過去の掲載内容をご覧になりたい方は
こちらをクリックしてくださ

 




 2013年、年頭から夏にかけて風疹が流行し、風疹患者は前年の6倍にあたる1万4千人にも
なりました。その結果、風疹の妊婦から生まれた先天性風疹症候群の子供が全国で31人になり、
日本で1999年に調査を開始以来、最多となってしまいました。
かねてから風疹は5?6年おきに流行していました。その都度、先天性風疹症候群の子供が
増えるため、1988年幼児への予防接種が始まりました。しかし、その後も1992年、2004年、
2013年と流行を繰り返しています。
今年も風疹が流行し、先天性風疹症候群の子供が生まれる危険があります。

「三日ばしか」といわれ、春から夏にかけて多く発生します。風疹ウイルスが、感染者の
唾などによって飛び散り、他の人にうつります。おもな症状として、発疹(顔から全身に
広がる)発熱、首の後ろのリンパ腺の腫れが認められます。しかし、感染しても症状の
出ない人が約15?30%います。通常は自然に治りますが、まれに脳炎・血小板減少性紫斑病
などの重い合併症がおこります。発疹の出る3日前?発疹が出て5日間は感染力があります。
風疹は インフルエンザの5倍感染しやすい 病気です。風疹かも…?と思ったら、出歩かず、
医師に風疹の可能性を伝え、相談して下さい。
風疹患者の70%は男性、そして男性患者の80%は20?40歳代です。また、女性患者の75%も10代後半?30歳代です。2011年の調査によると、この年代の男性15%に風疹の免疫がなく、
女性の15%は免疫がないか、または不十分であることがわかっています。
そして、風疹にかかった場合
●働き盛りのため、多少体調が悪くても仕事に行って感染者を増やす。
●症状が出る前から感染力があるため、感染者を増やす。
●15?30%の人は風疹になっても症状が出ない。しかし感染力はある。自分では気付かず
 感染者を増やす。
その結果、職場→家庭→妊婦→胎児 と感染すると考えられます。
感染力が強い風疹の流行防止には、皆さんの協力が必要です。
風疹のおそれがあったら外出しないこと、風疹ワクチンを接種すること。この2つが重要です。ワクチンによって免疫をつけるには2回の予防接種が望ましいと言われています。
風疹の予防接種を受けているか母子手帳でご確認ください。
参考 予防接種などの記憶があいまいな方も、過去に風疹になっている方も、予防接種は可能です。
生年月日 ワクチンの定期予防接種
昭和37年4月1日生まれ以前 ×ワクチン接種なし
昭和37年4月2日?
昭和54年4月1日生まれ
△女子のみ対象(中学時に1回)学校で集団接種
昭和54年4月2日?
昭和62年10月1日生まれ
△男女とも対象(中学時に1回)
昭和62年10月2日?
平成2年4月1日生まれ
△男女とも対象(幼児期に1回)
平成2年4月2日?
平成12年4月1日生まれ
○男女とも対象(幼児期に1回、中学1年生
または高校3年生に1回の計2回)
平成12年4月2日生まれ以降 ○男女とも対象(幼児期に1回、
小学校入学前に1回の計2回)

×…ワクチンを受けていない可能性が高いです。
△…ワクチンを受けていない、または1回しか受けていない可能性があります。
○…ワクチンを2回受けている可能性が高いです。
妊娠前に予防接種を!
接種後2カ月は妊娠を避ける必要があります。2回接種でより確実に先天性風疹症候群を
予防できます。特に、前回の妊娠中、風疹の抗体価が不明か低かった人は接種をご検討
ください。
妊娠中の女性は…
家族の方に風疹の予防接種を検討してもらってください。
妊婦は風疹の予防接種を受けることができません。人込みを避けるなどして、風疹に
かかっている可能性のある人との接触は可能な限り避けましょう。
こちらをチェック!
□風疹にかかったことが無い
□風疹ワクチンを受けていない
□どちらも不明

いずれかに該当する方は、風疹の予防接種をご検討ください。

 

もっとも大事なことは、あなたの周囲の女性を風疹から守ることです。
これから生まれる赤ちゃんのために、風疹の流行防止にご協力ください。

 

Top縺ォ謌サ繧・ width=

 

 

 

     
2003 Yamauchi Seikei Geka Allright Reserved