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花粉症はスギやヒノキなどの花粉が原因となるアレルギー性の病気です。
花粉症を引き起こす植物は多岐に渡り、日本では約50種類が報告されています。
代表的なものはやはりスギで全体の約70%を占めます。




IgE抗体とは・・・ 花粉を排除すると判断した場合、体が
作り出す花粉と反応する物質のこと。



主に鼻と眼にあらわれる !!
くしゃみ 外から入った異物を外に出そうとする防御反応です。
連続して何度も起こるのが特徴です。

水様性鼻汁 鼻水は水様性で、いくらかんでも出てきます。

鼻閉(鼻づまり) 鼻閉は鼻粘膜が腫れたり、血流が悪くなり重症化
すると、両方の鼻が完全につまります。口呼吸を
しなければいけなくなります。

眼の症状 激しいかゆみ、結膜充血、涙目などがあります。



 
鼻 汁 中 好 酸 球 数 鼻汁を採取し、鼻汁の中の好酸球数を調べます。
  
鼻 誘 発 テ ス ト 花粉エキスを鼻の粘膜に付着させ、花粉を吸い
こんだ時と同 じ状態を作り、くしゃみなどの
症状が出ないかを調べます。
  
皮 内(皮膚)テ ス ト(スクラッチテスト、
   プリックテスト)
花粉エキスを腕に1滴たらし、針で軽い傷をつけ
(また は注射し)、皮膚の膨疹や発赤がないかを
見ます。 判定時間は15分~20分です。紅斑10mm
以上、膨疹5mm以上が陽性となります。

血 清 特 異 的
IgE 抗 体 定 量
血液中の血清に含まれる花粉に特異的なIgE抗体の
値を知る検 査です。
  
    
症状を軽減する対症療法と根本的に治す根治療法

対症療法 作用機序の異なる薬剤を重症度に応じて単独または併用で
使い分けます。

主な薬剤  
抗ヒスタミン薬(第1世代、第2世代)
 

くしゃみや鼻汁が主症状である場合(第2世代が)
よく使用されます。効果発現は数日と他の薬剤より
即効的で持続性。副作用として多少眠気が出ることが
あります。

 
抗ロイコトリエン(LTS)薬
  鼻粘膜の血流を改善する効果があり、鼻閉が
主症状の場合に使用されます。効果発現は
内服開始後1週目です。
 
化学伝達物質遊離抑制薬
 

肥満細胞から化学伝達物質の放出を抑制します。
くしゃみ・鼻汁が主症状の場合に使用されます。
効果発現は2週間程度要します。

 
鼻噴霧用ステロイド薬
  鼻閉が主症状の場合に使用されますが、くしゃみや
鼻汁の改善効果もあります。局所で高い効果を発揮し、
全身性副作用が少ない安全性が高い薬剤です。
 
点眼薬
  化学伝達物質遊離抑制薬、抗ヒスタミン薬が主体です。
症状が激しい時はステロイド点眼薬が使用されることが
あります。眼圧上昇に注意が必要です。


根治療法 「減感作療法」があります。花粉の抽出液を最初は低い濃度から
注射で投与し、少しずつ濃度を上げ、花粉抗原に対する免疫を
獲得させる方法です。花粉症の季節が始まる3ヵ月前以上から
始め2年間以上続ける必要があります。


初期療法 毎年、激しい症状がみられる患者さんに有効です。花粉飛散開始
とともに、また症状が少しでも現れた時点で薬物療法を開始する
ものです。症状の重症化を抑えられます。



なるべく花粉が体に入ってこないようにする
工夫や注意が大切です!!
参考文献/ 「花粉症の正しい知識とセルフケア」:大久保公裕先生

●花粉情報をチェック   ●玄関でシャットアウト   ●外出したら、洗顔やうがいを
前日または当日の未明まで
雨で、急に天気が回復する。
南風が吹いて気温が高くなる日。
この時は要注意!!
  衣類・ペットなどについた
花粉は玄関でシャットアウト。
なるべく室内に持ち込まない
工夫と努力を。
  体についた
花粉はきちん
と洗い流しま
しょう。
   
 
●洗濯物・布団にも注意!!
花粉が付着し、
寝ている間の
症状悪化に
つながることが
あります。花粉
       
●外出時は完全防備   ●ドア・窓を閉める  
帽子・メガネ・マスク・マフラーを   こまめに花粉の侵入を防ぐ。   の大量飛散日には外に干さない
ようにしましょう。干してある場合
はよくはたきましょう。
身につけて。
コートもツルツル
した素材を選び
ましょう。
     
  ●掃除はこまめに  
  室内にもかなり花粉が侵入。    


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