とくに成人病のリスクが高いのは、内蔵型肥満の人。
皮下ではなく腹腔内、つまり臓器の周りに脂肪がついてしまうため、健康への影響が出やすい。
昔から医師の間では、「ベルトの穴が増えると寿命が縮まる」と言われている。
これは内蔵肥満の危険性を、端的に表した言葉だ。
また、体重が多いとそれだけ負担がかかる。
標準より30kgオーバーなら、10㎏の米袋を3つ背負っているのと同じことだ。
それが下半身についていれば、安定が保てるが、上半身だと腰やひざの関節を痛める原因になる。
肥満は解消できても、成人病や関節障害は、一度なるとなかなか治らない。
病気を引き起こす前に、肥満を防ぐことが大切だ。