過去の掲載内容をご覧になりたい方は
こちらをクリックしてくださ

湿布について
種類の違いを知り、正しく効果的に使おう


 当院には様々な湿布があります。冷湿布・温湿布・白いものや肌色のものなど…。
それらの違いについて、皆さんは理解していますか?
そこで今回は、湿布に関する疑問やよくある質問にお答えしながら、一緒に勉強
していきましょう。


そもそも湿布とは?

 湿布の正式名称は、「経皮吸収型鎮痛消炎剤」と言います。
その歴史は意外と古く、紀元前バビロニア文明の頃と言われています。今のような
湿布になる前は、ガーゼや布にペースト状の物質を塗布し、それを腫れや炎症を
抑える部分(患部)に当てて使っていました。
1970年代に、日本で布と薬剤が一体化した簡単に使用できる「パップ剤」
登場し、その後、パップ剤よりも薄いテープ状の「テープ剤」も見られるように
なりました。
現在、「パップ剤」も「テープ剤」もすべて「湿布」と言われていますが、実は、
医療界では「貼付剤」ちょうふざいと呼ばれています。




効果と時間は?

効果1

皮膚から吸収して
炎症を抑える


 

効果2

腫れや痛みを
和らげる


 

患部(痛みを感じているところ)に、
1日1回、1日2回、1日1回貼ると24
時間効果があるなど湿布によって
貼る回数や枚数は異なります。使用
する際には注意書きを確認しましょう。




パップ剤とテープ剤の違いは?

水分を多く含んでいるため、患部の
熱を下げる効果が高い反面、肌との
密着性は低く、ネットや包帯などで
押さえていないと剥がれてしまう
ことが多い。
   

薄くて、粘着力が強く、よく動く
関節や筋肉に貼っても剥がれることが
少ない。しかし、長時間使用すると、
肌トラブルを引き起こすことがある。
   

ジクトルテープロコアテープは、薬剤が皮膚から毛細
血管に入り込んで全身を循環するため、経口薬と同じ作用
があります。正式名は、「経皮吸収型持続性疼痛治療剤」と
言います。
 



貼り方と剥がし方
痛みがある場所、広範囲に痛みがある場合は痛みを感じている場所に貼るようにします。



副作用はあるの?

かぶれ   皮膚症状で、俗に言う「かぶれ」と呼ばれる接触性皮膚炎を
生じることがあります。

光線過敏症   日光に対する過敏な免疫反応で、湿布を貼った部分が日光を
浴びると皮膚が赤くなったり、水ぶくれ、かぶれといった
症状がおこります。モーラステープは、光線過敏症に注意が
必要ですが、ロキソニンテープは光線過敏症が起こりにくいと
言われています。

 この他、気管支喘息や妊婦、または妊娠している可能性のかる方は使用できない
湿布もあります。近日中に手術を予定している方は、手術部位に皮膚トラブルを
生じると予定通りに受けられないことがあります。



最後に…
 湿布のことをご理解いただけましたか?
当院で処方している湿布剤の基本的な効能は痛み止めです。色々な湿布が
ありますが、貼り方や効果で自分に合った使い方ができたらうれしいです。
わからないことがあれば、気軽に私たちに聞いてくださいね。



次回予告!
2026年 6月24日に更新します
どうぞお楽しみに!!



Top縺ォ謌サ繧・ width=

 

 

 

     
2003 Yamauchi Seikei Geka Allright Reserved