エコーを導入したのは5年前でした。。その時は下肢の血栓を見つけることと
心臓の機能を調べることだけが目的でした。ちょうど当院に人工膝関節を行う
ための全身麻酔の手術を導入する時期であり、手術の最大の合併症である
下肢の血栓を発見すること、そして人間の臓器で最も大切な心臓の機能を
しっかり評価して手術を円滑に行うことを目標にしていました。その後少しずつ
できることを模索し、エコーの利点を最大限に生かせる方法として肩関節と
足関節の検査を始めました。肩は腱板という腕を動かすのに必要な部位の
損傷を確認するため、足関節は捻挫をしっかりと評価し治療方針を決めるため、
です。そして2016年の秋頃から肩関節痛に対し、単に関節内に薬を注射する
だけでなく、関節を構成している筋や腱にエコーを見ながら直接に薬剤を注射
するようにしました。これは整形外科の中でもまだ始まったばかりの領域ですが、
それでも即効性があり効果も長く続くと、ある程度の手応えを感じています。
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