さて、人工膝関節置換術は現在どれくらい行われているのでしょうか。調べて
みたところ日本国内だけでも年間7万件になり、現在も毎年増え続けています。
では、どうして「怖い」という印象が先行する人工関節がこのようにたくさん
行われているのでしょうか。その答えはずばり、痛みがほぼなくなるからです。
先に紹介したように、傷んだ軟骨を完全に切除してから人工物に置き換えるので、
術後はどう動かしても骨同士が接触することはありません。手術を受けるまでは
膝が痛いことで外出を控えていた人は、手術後は積極的に出掛けられるように
なっています。ちょっとした散歩や畑仕事なども、手術前は痛みがあって
出来なかった人が安心して出来るようになっています。
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