2、野球肘
野球では投球、打撃、捕球、走塁など多彩な動作を必要とします。そのなかで特に投球による
肘の障害を野球肘と総称しています。大人であれ、子供であれ、この病気は発症するものですが、
少年期の野球肘については、痛みがあっても放置して投球を続けると、骨、軟骨が成長期にある
ため、将来、肘関節の変形性関節症を生じる可能性が大きく、その予防対策が重要となります。
発生要因として種々のものが考えられますが、主なものは、1投球動作 2投球過多 3年齢、
および体質が要因と考えられます。一連の投球モーションのなかで肘にかかる主な力は、肘を
外に曲げる外反力です。このことは肘の外側に対しては圧迫力を、内側に対しては引っぱる力を
作用させます。また、ボールを投げ終えた後では、肘の後ろの部分に強い引っぱる力が作用
します。
このため、肘の、外、内、後ろの部分に痛みが生じます。 |