最近、美空ひばりさんの歌がしばしばテレビで放映されている。
もう亡くなってから何年になるだろうか。若いときはひばりさんの歌は
それほど好きではなかったが、最近になって良い歌も多く、上手だなと
感じている。もう15年以上も前から、手術の時にひばりさんの歌を
BGMとして取り入れてみた。するとどうだろう。心も落ち着き、
メスさばきのテンポも良く、手術もスムーズにいくことが判った。
手術場のBGMは患者さんの希望によってナースがセットするのだが、
例えば「ミスチル」の曲のように若者が好む歌だと何故か手術の
流れが悪くなる。あのリズムは私には合わないのだ。古い人間
だからかもしれない。その辺はナースも心得ていて、手術が佳境に
入ってくると、ひばりさんの歌に替えてくれる。その気配りに感謝。
それで手術もめでたし、めでたしとなる。今のところ、私の一番の
お気に入りは米山正夫氏の作詞、作曲「津軽のふるさと」である。 |